2011年7月11日月曜日

私の名詞 Armchair Traveller の巻 8 世界ふれあい街歩き

  土日と二日間一休みしたところで、疲れもとれたことでしょうから、旅を再開しましょう。
日本の「街道てくてく旅」と自転車により「こころ旅」のあとでは、今度は海外の歩く旅を楽しみましょう。
NHK の長寿番組「世界ふれあい街歩き」は、4月以降は、BS プレミアムと 地上波の総合 TV の二波だけになりましたが、それ以前は、廃止になった BS2 でも放送され、何度も再放送があって、ファンの多い番組です。今で、月に 2,3 本は、新作があります。これは見ているもおおいでしょうから、内容の紹介は省いて、案外気づかれてない、この番組の意義について述べます。
前々から、くり返し書いているように、海外の旅行番組が増えたのは、小型の高性能 portable TV camera と、記録 media や internet による映像電送技術の発達によるところです。それによって、言ってみれば、どうでもよい普通の人の、普通の生活を写すようになったのです。昔の TV 番組を思い出してください。映画の延長の TV ドラマや、スポーツ中継や、有名人の登場する各種の番組だけが殆どだったでしょう。普通の人や情景が TV に出て来るのは、事件が起こって、ニュースになったときくらいでした。
これも何度も指摘しているように、本来 tele-vision は、遠く離れていて、実際に見ることが出来ないものを、見せてくれるものなのに、まだ、10年くらい前までは、特別なものしか見せてくれませんでした。
「世界ふれあい街歩き」は、世界のごくごく普通の人の、普通の生活を、ありのままに見せてくれる最初の番組ではなかってでしょうか。今では、そういう番組が溢れていますが、映画スターでもない、有名人でもない人を、多分一度だけしか見ることのない、名も知らない人(名もない人ではないですよ。ちゃんと名前はあります)を、それも世界中の人を、あれだけ沢山見るようになったのは、この番組でした。少なくとも私にとっては。
これ以前の、世界紀行番組としては、1959年12月13日から1990年9月30日にかけて30年10ヶ月の間、TBS系列で主に毎週日曜日朝に放映された兼高かおる番組があるが、実は、私は、殆ど見てないので、なんとも言えないが、ちょっと違う感じがしています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/兼高かおる世界の旅
何が違うか、というと、上記 Wiki の記事を参考にすると、これは、兼高さんにあちこち連れて行って、珍しいものを見せてもらう感じです。
一方「世界ふれあい街歩き」には、ご存知のように、案内人は誰も登場しません。narration は、日本のスタジオで、現地へ行ってない声優などのタレントが行っています。だから、見ている人が、直接現地の人と、「ふれあっている」感じです。遠く離れたところにいる人と会っている感じですね。こういうのを見ていると、こういう人たちは、こういう人たちの家族や身内の人とは、戦争はしたくないな、とつくづく思うのは、私だけですかね。
実際に海外旅行しても、現地の普通の人と、その普通の生活と接する機会を持つ人は少ないですね。
こういう番組で、「ふれあって」、人間どこでも、だれしも同じだな、同じ人間だな、仲良くしなきゃ、と思うのも、こういう旅のお陰でないでしょうか。そういう人が増えてくると、世界ももっと平和になるでしょう。
こういう armchair travel の仕方もあるのです。
この番組、BS プレミアムと総合テレビで放送中です。是非、世界の人とふれあってください。





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