2011年7月25日月曜日

Armchair Theater Goer の巻 ソプラノが自決する時

  この前の Madama Butterfly の最後の自決の場面を capture しながら、思ってたことです。
こういうのも Armchair Theater Goer しか、気がつかないことかもしれません。
あの五つの場面で、蝶々さんは、どの様に懐剣で、自決したのでしょうか。
ひとつは、首に懐剣を当てて、頚動脈を切っています。ひとつは、後ろ向きの場面で、どうやら懐剣で胸を突いているようです。
男が、短刀で自決する場合は、腹をきりますね。切腹です。苦しいから、介錯をしてもらって、なるべく早く息の根を止めてもらいます。というより、首を落とされます。
女性の場合は、介錯がないので、即死できないですね。「椿三十郎」の最後の三船敏郎と仲代達矢の決闘シーンで、仲代が頚動脈を切られた瞬間、ものすごい血しぶきが噴出しました。もっとも白黒映画ですので、真っ赤な血ではないのですが。話に聞くと、頚動脈を切ると、あのようにすごい血が噴出すそうです。
蝶々さんも、頚動脈を切るという演出なら、血を噴出さなくても、その場で即死ということはあります。
しかし、胸を突くという演出だったら、どうなるでしょうか。蝶々さんは、10代後半の女性ですから、まだ胸はそう大きくないかもしれませんから、短刀も通るでしょうか。しかし、そのためには、着物を重ね着していては、ダメです。演出では、薄着になっているのがありましたね。
蝶々さんは、それでいいですが、他のオペラでも、ヒロインが、短刀で胸を突いて自決する場面がよくあります。演じているソプラノは、みんなすごい breast の持ち主です。演じている劇中のヒロインも同じでしょう。
胸を突く、と言っても、一体どこを突くとおもいますか。心臓を突かないとすぐ死ねないでしょう。心臓は、あの大きな 左の breast の下になるでしょう。Breast を突き抜けて、心臓まで短刀が届くかな、と心配になりませんか。と言って、breasts の真ん中を突いでも、死ねないでしょう。
だから、オペラのソプラノのような巨大な breats の持ち主は、「胸を突いて」自決することは不可能で、頚動脈を切るのが best? だ、というのが、私の結論なんですが、皆さんどう思いますか。
Carmen が Don Jose に指されるシーンでは、紹介した演出では、背中から刺していました。Jose は、前からでは、breast を突き通せないと知ってたから、背中から刺したんですね。前から刺す演出もありますが、あれは演出家が、そういうことを考えなかったのでしょうか。
舞台を見ているだけでは、気がつかないことを、armchair theater goer は、映像をコマ送りしながら、見つけ出すことも出来るのです。
私が、なぜ、こんな話をするか、というのは、オペラというと、高尚過ぎて、とっつきにくい、と思っている人が多いので、なるほど、そういう見方も出来るか、一つ見てみようか、という人が一人でも増えないか、と思ってです。
しかし、まあ、お粗末な話ではありました。

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